アンバーとは、太古の樹液が化石化してできた輝く宝石で、日本では琥珀と呼ばれています。
アンバーの語源は、「海に漂うもの」と言う意味の古代アラビア語に由来していると言われています。
アンバーは、宝石の中で最も軽く神秘的な透明感が特長で、アンバーの中に含まれた泡の大きさや数がそれぞれ違うため一つとして同じものはありません。そして、光の屈折によって、淡い黄色、蜂蜜のような色、透き通った白や、赤、青、緑色と様々な表情を見せてくれます。
また、その深い輝きは香水や洋酒の色にもたとえられ、ひとつとして同じものがない豊かな表情と肌に温かみを感じさせる軽やかな感触が、「太古の森の贈り物」として古来より人々を魅了してきました。また、アンバーは「幸福の石」と呼ばれ、ヨーロッパではアンバーをプレゼントすることが、幸福を贈ることに通じるとされギフト商品としても喜ばれています。
アンバーパレスのあるロシアは、世界のアンバー採掘量の90%以上を占めています。
アンバーの産地の中でもバルト海に臨むリゾート地カリーニングラードは、アンバーの一大集積地としても有名で、原産地ヤンタルニーで採掘される大小さまざまなアンバー原石が運ばれ、数多く取引されています。説によるとカリーニングラード地方は、大昔亜熱帯の密林で、天変地異に対応しようとした木々が、幹を守る為に樹液を分泌し、3500万年以上もの年月を経て化石化したと言われています。尚、ロシアのサンクトペテルブルグ遷都300周年にあたる2003年には、第二次世界大戦で行方不明となったエカテリーナ宮殿のアンバーでできた壁画パネルを修復し、全面アンバーで装飾された部屋“アンバールーム(琥珀の間)”を完成させるなど、話題になりました。